更新日:2024/08/07
15歳満期の学資保険はある?17歳・18歳・22歳満期との違いを比較
学資保険の満期時期ですが、15歳満期はあるのでしょうか。今回、15歳満期型があるおすすめ学資保険を紹介し、その他学資保険の満期年齢(17歳・18歳・22歳など)との違いを比較します。その他、学資保険の満期金額はいくらか、満期受取の際の手続きも解説します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
15歳満期の学資保険とは?17歳・18歳満期の学資保険と比較
学資保険とは、子どもの教育資金を準備することを目的とした保険です。
毎月決まった保険料を支払うことで、加入時に設定した時期に祝い金や満期金を受け取ることができます。
貯蓄機能だけでなく、契約者に万が一のことがあった場合、保険料の払い込みがなくても学資金を受け取ることができるという保険料の払込免除特約を付加することもできるため、人気の高い保険です。
教育資金の準備と契約者に万が一のことがあったときの保障のため、子どもの誕生に合わせて学資保険へ加入する方も多いでしょう。
しかしひとことで学資保険といっても、満期時期や受け取り方法などに違いがあることをご存知でしょうか?
この記事では、学資保険について、
- 15歳満期と17歳・18歳・22歳満期の学資保険の比較
- 18歳・22歳満期と比較して15歳満期の学資保険が選ばれづらい理由
- 定期的に祝い金が受け取れる学資保険
以上のことを中心に説明します。
とくに学資保険のプランとしては珍しい、15歳満期型についても詳しく説明しますので、比較検討にお役立て下さい。
15歳満期型の学資保険を17歳・18歳・22歳満期型と比較
- 15歳
- 17歳
- 18歳
- 22歳
また、学資年金の受け取りが始まる前に、小学校・中学校・高校入学というちょうど良い時期に、まとまった祝い金を受け取れるプランもあります。
満期時期をどうするか、また祝い金の有無をどうするかという点については、幼稚園や小・中学受験をする予定かかどうかなど、それぞれの家庭によって選択肢が異なるため、家庭の状況や子供に期待している進路によって決めることが重要です。
では学資保険の満期時期は、それぞれの保険によってどのような違いがあるのでしょうか。
15歳(中学校卒業)満期型と17歳満期型、18歳満期型および15歳満期型と22歳満期型それぞれの保険を比較してみます。
15歳満期型と17歳満期型の比較シミュレーション
最初は、15歳満期型と17歳満期型の学資保険を比較していきます。
【条件】
- 加入商品:JAのこども共済
- 契約者:男性
- 年齢:30歳
- 子どもの年齢:0歳
- 共済金額(満期金額):300万円
- 共済金(保険料)払い込み終了年齢:15歳満期型が12歳、17歳満期型が11歳
- 払込免除:あり
15歳満期 | 17歳満期 | |
---|---|---|
月払い保険料 | 22,494円 | 24,492円 |
保険料払込総額 | 3,239,136円 | 3,232,944 |
返戻率 | 92.6% | 92.7% |
※返戻率=受取総額(300万円)÷保険料払込総額
17歳満期型の学資保険を選ぶメリットは、3月が誕生日であるなど「早生まれ」の子供が15歳満期型と18歳満期型の比較シミュレーション
【条件】
- 加入商品:JAのこども共済
- 契約者:男性
- 年齢:30歳
- 子どもの年齢:0歳
- 共済金額(満期金額):300万円
- 共済金(保険料)払い込み終了年齢:12歳
- 払込免除:あり
15歳満期 | 18歳満期 | |
---|---|---|
月払い保険料 | 22,494円 | 22,650円 |
保険料払込総額 | 3,239,136円 | 3,261,600円 |
返戻率 | 92.6% | 91.9% |
※返戻率=受取総額(300万円)÷保険料払込総額
15歳満期型と22歳満期型の比較シミュレーション
【条件】
- 加入商品:JAのこども共済
- 契約者:男性
- 年齢:30歳
- 子どもの年齢:0歳
- 共済金額(満期金額):300万円
- 共済金(保険料)払い込み終了年齢:12歳
- 払込免除:あり
15歳満期 | 22歳満期 | |
---|---|---|
月払い保険料 | 22,494円 | 20,559円 |
保険料払込総額 | 3,239,136円 | 2,960,496円 |
返戻率 | 92.6% | 101.3% |
※返戻率=受取金額(300万円)÷保険料払込総額
18歳・22歳満期と比較して15歳満期が選ばれづらい理由
15歳満型の学資保険は、満期が他の年齢である場合と比べると、どちらかというとメリットが少ないと言えます。
その理由は、返戻率の低さです。
さきほど挙げた表を見てもわかるとおり、15歳満型は18歳・22歳満期型に比べて、総じて返戻率が低くなってしまいます。
返戻率が100%を下回るということは、受け取る学資金よりも払い込んだ保険料の方が多いといういわば「赤字」状態にになってしまうため、単純に保険を貯蓄目的で利用したい場合は、損になってしまいます。
また15歳満期型の学資保険は、満期が他の年齢に設定されているものと比較すると、そもそも取り扱っている保険会社がが少ない、という点も特徴の一つです。
では、なぜ15歳満期の学資保険の取り扱い数は少ないのでしょうか?
大学進学に備えて学資保険に加入する人が多いため
参考に、子どもの教育にかかる金額の概算である下記の表をご覧ください。
公立 | 私立 | |
---|---|---|
中学校 | 133,640円 | 997,435円 |
高校 | 275,991円 | 755,101円 |
大学 | 2,452,200円 | 3,764,401円 |
この表から、中学・高校と比べると大学にかかる費用が圧倒的に高いことが分かります。
そしてこの金額には、習い事や塾の月謝や仕送り費用などは含まれていませんので、それらを加えるとより多くの費用が必要です。
15歳満期型の学資保険と比べて22歳満期型(17歳または18歳に学資金として受け取れるプラン)の学資保険の方が選ばれやすいのは、一つにこういった理由があるからです。
実際、15歳満期を取り扱っている学資保険はほとんどない
ちなみにJA共済には、入学祝い金がない「学資応援隊」、入学祝い金を受け取ることのできる「にじ」や、入学祝い金があり子どもの万が一の保障を手厚くした「えがお」など豊富なプランが存在します。
この学資保険であれば、将来のビジョンに合わせたプランを選択することができるので、融通が利きますね。
まとめ:15歳満期の学資保険はあるが、18歳や22歳満期が一般的
- 15歳満期型は18歳(17歳)満期型や22歳満期型に比べて、メリットが少ない
- 15歳満期型を取り扱っている保険会社は少ないが、かんぽ生命が取り扱っている
- かんぽ生命の15歳満期型は早く受け取れるが元本割れする点には注意
- 15歳満期型がないかんぽ生命などの学資保険も選択肢に入れるべき
以上の点です。
15歳満期型の学資保険は、返戻率の低さなどを理由にニーズが少なく、取り扱っている保険会社もほとんどありません。
しかし、たとえば中学受験を検討しているなどの理由によっては15歳満期型も良い選択の一つとなるため、デメリットを理解したうえで、結局は子どもの将来のプランに合わせて選択することが最も大切です。
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