更新日:2022/05/12
貯蓄型がん保険を掛け捨て型と比較|どっちがおすすめか解説!
がん保険にも貯蓄型のタイプが出てきました。まだ主流にはなっていませんが、選択肢の一つとして貯蓄型がん保険の特徴も知っておきましょう。掛け捨て型がん保険と比較して、貯蓄型がん保険のメリットやデメリット、どっちを選ぶべきかについて解説します。
内容をまとめると
- 貯蓄型がん保険のメリットは解約返戻金や保障・貯蓄両方が行えること
- デメリットは保険料の高さ、返戻率の低さ、見直しにくいこと
- 選ぶ際には貯蓄部分ではなく保障内容を重視すべき
- 貯蓄型がん保険の検討で悩んでいる方は、マネーキャリアの保険相談がおすすめ
- マネーキャリアでは無料で何度でも相談可能!保険のプロが詳しく説明してくれます
目次を使って気になるところから読みましょう!
- 貯蓄型がん保険とは?掛け捨て型と比較し解説
- 貯蓄型がん保険の4つのメリット
- ①解約返戻金がある
- ②がん保障と貯蓄を同時にできる
- ③契約者貸付制度が利用できる
- ④自動振替制度を利用できる
- 貯蓄型がん保険の4つのデメリット
- ①保険料が高い
- ②途中解約すると元本割れする
- ③返礼率が低い
- ④見直しがしにくい
- 貯蓄型がん保険がおすすめな人
- 貯蓄型と掛け捨て型で迷っているなら保険のプロに無料相談!
- 貯蓄型のがん保険を検討してる人が知っておくべきこと
- ①保険は貯蓄性よりも保障が最重要
- ②長期的な視点で掛け捨て型と保険料を比較する
- 掛け捨て型がん保険についても解説|メリット・デメリット
- 掛け捨て型がん保険のメリット
- 掛け捨て型がん保険のデメリット
- 掛け捨て型がん保険がおすすめな人
- 貯蓄型がん保険に関するまとめ
目次
貯蓄型がん保険とは?掛け捨て型と比較し解説
貯蓄型がん保険とはどのようなものなのでしょうか?
貯蓄型がん保険と掛け捨て型がん保険の主な違いは以下の通りです。
貯蓄型 | 掛け捨て型 | |
---|---|---|
保険料 | 割高 | 割安 |
解約返戻金 | あり | なし (あってもごく僅か) |
満期保険金 | あり | なし |
メリット | 貯蓄と保険を一緒にできる 保障が必要にならなくても保険料が返ってくる | 保険料が割安 保険の見直し・切替がしやすい 貯蓄と保険を分けて考えられる |
デメリット | 保険料が割高 元本割れのリスクがある | 保険金以外ではお金が返ってこない 更新時に保険料が上がる |
主な加入目的 | がん治療への準備をしつつ資産形成をする | 安い保険料でがん治療に備える |
貯蓄型がん保険の特徴として、貯蓄と保険を同時に行うことができ、保障が必要なくなった場合でも解約返戻金として保険料が返ってくるというメリットがあります。
その反面、保険料が割高で、期間が短いほど元本割れのリスクが高まるというデメリットも存在します。
保障の内容はほとんど変わりませんが、それぞれメリット・デメリットがあるため、違いを理解してから選ぶべきです。
以下で貯蓄型がん保険について解説し、どのような人におすすめか述べているのでぜひ参考にしてください。
また、掛け捨て型がん保険については以下の関連リンクで説明しているので、合わせて読んでいただくとさらに理解が深まります。
貯蓄型がん保険の4つのメリット
がん保険にも貯蓄型の商品がいくつか出されています。保障を得るのと同時に貯蓄としての活用も期待できるため、メリットが多くありそうですが、実際にどのようなメリットがあるのか知っておきたいですよね?
メリットとしては、
- 解約返戻金がある
- 保障と貯蓄が同時にできる
- 契約者貸付制度が利用できる
- 自動振替制度が利用できる
などが主なものとして挙げられます。
一般的には掛け捨てのイメージが強いですが、貯蓄型のメリットを知っておくことで選択の幅が広がることになるため、どのようなメリットなのかを確認しておきましょう。
①解約返戻金がある
一つ目のメリットは解約返戻金があることです。
通常のがん保険であれば、解約することでその後の保障がなくなり、保険料なども戻ることはありません。掛け捨てではこのような対応が一般的と言えます。
一方、貯蓄型では同じように保障は無くなりますが、解約返戻金が受け取れることになります。保険料の一部が戻ってくる仕組みとなるため、何も得られない掛け捨て型よりもお得と感じる方もいらっしゃると思います。
何かしらの事情でまとまった金額が必要になった場合など、がん保険を解約することでカバーできる可能性があると言えます。
どれくらい戻ってくるかは商品や解約時期によって違います。ただし、掛け金全てが還元されるわけではないことに注意しましょう。
また、掛け捨てのがん保険よりも月々の保険料は高額になってしまいます。
②がん保障と貯蓄を同時にできる
がんに対する保障を得るのと同時に、貯蓄が叶うこともメリットです。
掛け捨てでは保険料が積み立てられることはないため、一部だとしても積み立てが可能なことはかなりお得に感じる方は多いと思います。保障も得たいけれども貯蓄はしておきたい、という方にはおすすめと言えるのです。
がん以外の要因でまとまった金額が必要になることも考えられます。このような場合にもある程度対応ができると言えるのです。
また、なかには貯蓄を行うことが苦手、という方もいらっしゃると思います。貯蓄型を契約すれば強制的に積み立てていくことができるのです。貯金とは違い簡単に引き出すこともできないため、貯蓄が苦手でもある程度残すことが可能となるのです。
③契約者貸付制度が利用できる
契約者貸付制度が利用できることも、貯蓄型ならではのメリットと言えます。
先ほど解約することで解約返戻金がうけとれ、まとまった金額の準備として活用できることはご紹介しました。
しかし、この場合保障もなくなってしまいますよね?解約時点でがんに対する保障が無くなってしまうのは少し不安に感じる方もいらっしゃると思います。
保障はなくしたくない、という方におすすめなのが契約者貸付制度です。解約返戻金の70~90%程の金額を、保険会社から貸してもらえる制度です。
この制度を利用することで、保障をなくすことなくある程度まとまった資金を準備することができるのです。
④自動振替制度を利用できる
自動振替制度が利用できることもメリットの一つに挙げられます。
自動振替制度は、保険料の納付が行えなかった場合、立て替えてもらえる制度です。金額は解約返戻金の範囲となります。
手続きなどが手間なのではと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、この制度は自動で適用されるため、利用するための手続きなどは基本的にはありません。
通常では保険料の払込が無いと契約解除となり、継続することができなくなってしまいます。しかし、貯蓄型では解除のリスクが低くなると言えるのです。
ただし、何度も自動振替制度を利用するような状況では、カバーできる金額の範囲をすぐに超えてしまう可能性もあります。このようにオーバーしてしまった場合にはこの制度が利用できなくなり、契約解除の可能性があることも理解しておきましょう。
貯蓄型がん保険の4つのデメリット
メリットと同時にデメリットについても確認しておく必要があります。
これを理解できていないまま契約をしてしまうと、思っていなかった事態に直面し、後悔することになってしまう可能性もあるのです。そのため、メリットよりも重点的にチェックしておくと安心と言えます。
デメリットとしては、
- 保険料が高い
- 元本割れの可能性
- 返戻率の低さ
- 見直しのしにくさ
などが挙げられます。
どのような事なのか、以下でそれぞれを解説していきます。
①保険料が高い
一つ目が保険料の高さです。
貯蓄型の商品は
- 保障
- 貯蓄
それぞれに保険料がかけられることになります。
そのため、掛け捨てと比較すると貯蓄という項目に対して支払う保険料が増えるということになるのです。
貯蓄としての割合が大きくなるほど、保険料は高額になっていきます。
確かに貯蓄部分が多い方が安心できるという方も多いかもしれません。いざというときに利用できる金額が多い方が安心感はありますよね。
しかし、保険料として支払い続けていくことを忘れてはいけません。無理をして高額な保険を契約してしまうと、継続することができないで解約となってしまう可能性もあるのです。
同じ保障の場合掛け捨ての方がかなり安くなるということを覚えておきましょう。
②途中解約すると元本割れする
二つ目は元本割れの可能性です。
貯蓄型がん保険では解約返戻金がもらえることが大きな特徴・メリットであることはご紹介しました。
しかし、途中で受け取る金額は、支払った保険料よりも少なくなってしまうのです。
解約することで受け取れる金額は年々増加していくのが一般的です。満期に近づくにつれ支払った保険料に近づいて来るものなのです。
そのため、契約後あまり期間が経過していない状態で解約してしまうと、支払った保険料を大きく下回ってしまう結果となります。
このように、途中解約しても保険料が戻ってくることはメリットと言えるのですが、戻ってくる金額が少ない・元本割れの可能性が高いことがデメリットとして挙げられます。
③返礼率が低い
三つ目は返戻率の低さです。
貯蓄型の生命保険と聞くと、終身保険や学資保険などを想像する方は多いと思います。これらを選ぶ際に注目するポイントとして、「返戻率」がありますよね?
特に学資保険などでは返戻率が100%を超える商品を探すことが主流と言えます。
返戻率は支払った保険料に対して、満期に戻ってくる金額の割合です。100%を超えることで支払った金額よりも多くなることを指しています。
貯蓄よりも増え、さらに親などの契約者に万一のことがあった場合の保障なども得られるため、利用する方は多いと思います。
一方、がん保険の貯蓄型の場合、保障に大きな金額を割いているため、返戻率はかなり低いと言えるのです。
終身保険や学資保険のように高い返戻率を期待することができないため、注意しましょう。
④見直しがしにくい
四つ目は見直しのしにくさです。
他の種類の保険も同様ですが、保険の内容は定期的に見直しが必要と言えます。特にがん保険はがんに特化している保険のため、がんの治療方法が変わってくるとそれに伴って新しい商品が出されることになります。
掛け捨て型ならば一定期間で更新が必要となるため、これを見直しのタイミングとすることもできます。きっかけがあるため、見直しがしやすいと言えるのです。
さらに、乗り換えることになったとしても、保険料で損をしたと感じることが少ないと言えます。どのみち計算し直されることになるため、そこまで金額に差はないと考えられるのです。
しかし、貯蓄型の場合、そもそもどのタイミングで行えばいいのか悩んでしまいます。さらに、乗り換えを行うとなった場合には解約が必須となってしまうのです。
先ほどもご紹介したように、途中解約の場合戻ってくる金額は少なくなってしまいます。保険料も再計算されるため、年齢が上がっていることで保険料も高くなってしまう可能性が高いと言えるのです。
がんの治療方法は日々進化していると言えるため、見直しや乗り換えがしにくいことはデメリットとして挙げられるのです。
貯蓄型がん保険がおすすめな人
貯蓄型がん保険には、どのような方が向いていると言えるのでしょうか?
- 家計に余裕があり貯蓄と保障を同時に得たい人
- 定期的な見直しが必要ないと考えている人
などが当てはまります。
貯蓄と保障が同時に、という点が大きな特徴と言えます。両方得られることをお得と感じる方には、貯蓄型がん保険がおすすめと言えます。
特に、家計に余裕があって何かしらの方法で確保しておきたいと考える方には向いていると言えます。強制的に積み立てておくことで確保することが可能となり、割高な保険料でも家計への影響が少ないと言えるためです。
デメリットで見直しがしにくいことをご紹介しましたが、そもそも見直しを行う予定がない方にはデメリットとはなりません。見直しは予定していない、という方にもおすすめと言えるのです。
貯蓄型と掛け捨て型で迷っているなら保険のプロに無料相談!
がん保険を選ぶ際には様々なポイントがあると言えます。商品ごとのランキングなども参考になりますよね。
貯蓄型にするか、掛け捨て型にするかもポイントのひとつです。
もし選ぶ際に迷うようならば、保険のプロに保険相談を行うことがおすすめと言えます。
プロ目線からその人に合ったがん保険のタイプがどちらなのか、しっかりとしたアドバイスがもらえます。
保険のプロならばどのような商品があるのかにも詳しいため、どちらを選んでもその人に合った商品を紹介してもらえると言えるのです。
ひとりで悩んでいても解決するにはかなり時間もかかってしまい、その決断があっていたのか不安を感じてしまう事も考えられます。
保険のプロに相談したい場合には、マネーキャリアの無料保険相談がおすすめです。
プロと言えるファイナンシャルプランナーがしっかりと相談に乗ってくれます。何度でも無料で相談ができるので、納得するまでじっくりと話を聞くことができますよ。
貯蓄型のがん保険を検討してる人が知っておくべきこと
貯蓄型がん保険が気になる方は多いと思います。メリットやデメリットを比較し、自身に合っていると感じた場合には、どの商品にするのか見当を始めることになります。
では、どのようなポイントを見て行けばよいのでしょうか?通常のがん保険では保障内容をしっかりと確認しますが、貯蓄型の場合には貯蓄と保障、どちらに重点をお置くべきなのか迷う方もいらっしゃるかもしれません。
貯蓄型がん保険を検討している方が知っておくべきポイントとしては、
- 貯蓄性よりも保障を重点に見る
- 長期的な視点で掛け捨て型の保険料と比較する
などが挙げられます。
これらのポイントをしっかりとチェックし、自身に合った商品を選ぶようにしましょう。
①保険は貯蓄性よりも保障が最重要
貯蓄型のがん保険を検討する方の多くは、その貯蓄性に注目する方が多いと思います。
お金を貯めたい方が検討することが多いと言えるため、貯蓄性の高さを重視する方は多いと思います。
しかし、重視するべきなのは保障内容です。貯蓄がメインという訳ではないのです。
特に注目しておきたいのが、
- がん診断給付金の回数や条件
- 通院給付金の金額や条件
- 先進医療やその他への対応
などです。
これらの内容を十分にチェックし、万一がんになった際にはしっかりと保障が受けられるのか、厳しい条件があり給付金が受け取れないような事はないのかなどを見ていく必要があるのです。
これを見極めるためにも、現在のがん治療がどのような治療方法をメインとしているのかなども考える必要があると言えます。
先ほどもご紹介しましたが、貯蓄型がん保険の返戻率は高いものではありません。そのため、がんに対する保障を最優先とするようにしましょう。
②長期的な視点で掛け捨て型と保険料を比較する
貯蓄型がん保険を検討する方の中には、掛け捨て型にしてしまうとがんにならなかったときにもったいない、と感じている方もいらっしゃると思います。確かに利用しない場合には損をしたと感じてしまう気持ちも分かります。
しかし、掛け捨て型だからと損をしている訳ではありません。貯蓄型でも同様に、保障に割いている保険料はあるため、この部分はもしがんにならなかった場合には損をしていることになるのです。
貯蓄型の方がお得と感じるかもしれませんが、契約前に長期的な視点で掛け捨て型と保険料を比較してみることがおすすめです。
何歳まで加入した時、どれほどの保険料に違いがあるのかを計算してみましょう。両方の総支払保険料が計算できれば、その差がどれほど大きいものか分かると思います。
それでも貯蓄として戻ってくる金額を考えるとカバーできると感じるならば、貯蓄型のがん保険でも問題ないと言えますが、貯蓄部分を計算に入れても貯蓄型は損だと感じるならば保障と貯蓄は別で考えるなどの対策が必要と言えるのです。
掛け捨て型がん保険についても解説|メリット・デメリット
貯蓄型がん保険と比較して、掛け捨て型がん保険についても解説します。
掛け捨て型がん保険のメリットは以下の3点です。
- 掛け捨てじゃない保険と比べ保険料が割安
- 見直し・切替がしやすい
- 貯蓄と保険を別で考えられる
- 保険金をもらわなければ保険料を無駄に感じてしまう
- 保険期間満了時に更新が必要
掛け捨て型がん保険のメリット
掛け捨て型がん保険のメリットは以下のとおりです。
- 掛け捨てじゃない保険と比べ保険料が割安
- 見直し・切替がしやすい
- 貯蓄と保険を別で考えられる
掛け捨て型がん保険のデメリット
掛け捨て型がん保険のデメリットは以下のとおりです。
- 保険金をもらわなければ保険料を無駄に感じてしまう
- 保険期間満了時に更新が必要
順番に解説します。
保険金をもらわなければ保険料を無駄に感じてしまう
掛け捨て型がん保険には貯蓄型がん保険のような貯蓄分がないため、保険金をもらわなければ保険料を無駄に感じてしまう場合があります。
貯蓄型がん保険であれば、途中解約時や満期解約時に解約返戻金として資金が返ってきます。
掛け捨て型がん保険では満期でも返ってくることがないか、返ってきたとしてもその金額は少ないです。
そのため、がんにならなかった場合には支払った保険料が無駄になったと感じてしまう方もいるようです。
そもそもがん保険は、あくまでがんに備えるための保障が主です。
保険は貯金ではなく病気になった場合のための備えと割り切って考えましょう。
保険期間満了時に更新が必要
掛け捨て型がん保険には、保険期間が決まっている定期タイプの保険商品が存在します。
このタイプは、保険期間満了時に更新が必要ですが、ここで重要なのは、更新時に保険料が高くなることです。
そのため、保険の更新時には必ず保険の見直しを行うようにしましょう。
掛け捨て型がん保険がおすすめな人
掛け捨て型がん保険がおすすめな人は、以下のとおりです。
- 割安な保険料で大きな保障を得たい方
- がん以外の病気や、死亡や怪我などにも備えたい方
- 結婚や出産など、大きなライフイベントを控えている方
自分に合ったおすすめがん保険について知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください!
貯蓄型がん保険に関するまとめ
いかがでしたか?ここでは貯蓄型がん保険についてご紹介しました。
一般的には掛け捨て型の多いがん保険ですが、最近では種類が増え、貯蓄型と呼ばれるものも出てきました。
貯蓄も保障も同時にできるため、お得と感じる方は多いのではないでしょうか?
しかし、他の種類の貯蓄型と違い、返戻率は低めに設定されているものが多くなります。貯蓄型だからお得、掛け捨て型は損、という考えをせず、自分に合ったものを選ぶことが重要です。
貯蓄型がん保険を選ぶ際に、どのような商品を選べばよいか悩む場合には、マネーキャリアで相談することがおすすめです。保険のプロが無料で相談に乗ってくれます。
ほけんROOMでは他にも保険に関する記事を多数掲載しています。興味のある方はぜひ参考にしてください。
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