更新日:2021/12/16
80歳・90歳でも入れる保険はある?高齢者が知っておくべき保険の知識
90歳でも入れる生命保険があることをご存知でしたか?生命保険に加入することで相続対策・節税対策ができるなど様々なメリットがありますので是非検討してくださいね。ここでは、90歳でも入れる保険、「一時払い終身保険」、相続税対策について紹介します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
生命保険はまだ間に合う?90歳でも入れる保険とそのメリットとは
総務省によると、日本は高齢者人口の割合が世界で一番多く、90歳以上の人口は231万人います。
亡くなったあとの葬儀代や身辺整理代を家族に遺すために、80歳・90歳でも入れる保険を考えている人もいるのではないでしょうか。
一般的な生命保険は90歳では入ることができませんが、本当に90歳になったらどの保険も入ることができないのか気になりますよね。
そこで、この記事では「80歳・90歳でも入れる保険」について、
- 80歳・90歳以上でも入れる可能性がある保険
- 80歳・90歳以上で保険に加入するメリット
- 生命保険を相続税に活用できる仕組みと注意点
ぜひ、最後までご覧ください。
80歳・90歳以上でも入れる可能性がある保険を紹介!
90歳では保険に加入することは基本的に厳しいですが、告知事項を満たすことで80歳以上でも加入の申し込みができる保険はいくつかあります。
基本的には80代が保険加入できる最後の年代ということを頭に入れておきましょう。
ただし注意しておきたいのは、保険の更新であれば90代を過ぎても保障されるという保険商品もあるため、詳しく気になる方は自分で調べるよりも正確な情報を知るためにマネーキャリアの無料保険相談を利用してみてください!
「一時払い終身保険」が90歳でも入れるって本当?
上記で90歳になると保険に加入することが難しいことがわかったと思います。
しかし、よく90歳でも加入できる可能性があると言われる「一時払い終身保険」というものがありますが、いったいどのような生命保険なのでしょうか?
「一時払い」とは、月払いや年払いのように保険料を分けて支払うのではなく、契約するときに一括で支払うこと。
要するに一時払い終身保険とは、契約時に保険料を一回で支払い、被保険者が亡くなったときに保険金が支払われるタイプの生命保険です。
例えば、保険料が2000万円の場合、契約時に2000万円を支払うと、万が一のときに遺族が保険金を受け取ることができます。
もしくは解約をすることで本人が解約返戻金を受け取ることも可能です。
しかし、一時払い終身保険だから90歳に加入できるという可能性は限りなく低いので注意しましょう。
80歳・90歳から生命保険に入る最大のメリット|相続対策・節税対策が可能
遺産を相続するときには、相続税というものを支払うことになります。
90歳ほどの高齢になり、資産も増えているとすると、亡くなったときに遺された人たちにとって相続税は負担になってしまいますよね。
しかし、生命保険に入っていることで相続税を減らすことができるとしたらどうでしょうか。
もし財産を現金として所持していた場合、そのままの金額が相続税の対象になってしまいます。
ところが生命保険の死亡保険金の一部は、相続税の対象外。
現金として持っているのではなく、生命保険の保険料として支払うことで、財産の一部を相続税の対象から外すことができます。
つまり、80歳・90歳でも入れる保険は相続対策・節税対策になるということです。
生命保険の加入が相続税対策になる仕組み
本来、死亡保険金はみなし相続財産(死亡によって発生する財産)なので、相続税の対象となります。
しかし、そもそも死亡保険金は遺された家族の生活を保障するためのものです。
そのため死亡保険金には非課税制度が適用され、一定金額は相続税の対象外になります。
非課税枠は一人500万円です。
例えば、相続人が妻と二人の子供の場合、
500万円×3人=1500万円
となります。
受け取った保険金額を1800万円とすると、
1800万円-1500万円=300万円
となり、300万円が課税の対象となるということです。
もし相続を放棄したとしても、受取人になっていると、死亡保険金を受け取ることができます。
遺された家族の相続税の負担を軽減するために、90歳でも入れる保険への加入を検討してみるのもいいかもしれませんね。
80歳・90歳で生命保険に加入する相続税対策以外のメリット
80歳・90歳の方が生命保険に加入するメリットは、相続対策だけではありません。
他には主に以下の2つが挙げられます。
- 遺産相続のトラブルを回避する
- 保険金が支払われるのが早い
①遺産相続のトラブルを回避する
土地や建物、現金などの遺産を分割するときに、誰がどのように相続するかで揉めてしまうことがあります。
しかし、死亡保険金は遺産分割の話し合いが必要ありません。
なぜなら、保険金は受取人が決まっており、その受取人の固有の財産として扱われるからです。
②保険金が支払われるのが早い
名義人が亡くなると銀行口座は凍結されてしまい、凍結を解除するためには手間や時間がかかります。
もしその口座に生活のための資金などが入っていても、簡単にはお金を引き出せないのです。
ところが、生命保険の死亡保険金が支払われるのは、申請から1週間前後。
葬儀などのまとまったお金が必要なときにも、すぐに対処することができます。
生命保険で相続対策をするなら「受取人」に注意
保険金にかかる税金のことを考えるならば、契約者・被保険者・受取人の関係に注目しなければなりません。
契約者(A)・被保険者(B)・受取人(C)の関係によって、税金の種類が異なります。
- 契約者と被保険者が同じ: 相続税【例】A:夫、B:夫、C:妻
- 契約者と受取人が同じ:所得税【例】A:夫、B:妻、C:夫
- 契約者と被契約者、受取人が全て違う:贈与税【例】A:夫、B:妻、C:子
注意しなければならないのは、孫が受取人の場合は相続税の非課税枠が適用されないこと。
そのため節税対策で考えると、配偶者と子どもを優先して受取人にするといいようです。
まとめ:80歳・90歳以上でも生命保険に加入するメリットはあるが加入できない可能性が高い
この記事を読んだことで、現状では90歳からの保険加入は限りなく厳しいということがわかっていただけたかと思います。
しかし、80代のうちなら90歳よりは保険に加入できる可能性が高いです。保険は実際に歳を重ねてから必要性に気づきがちですが、その時には中々良い条件で加入することは厳しいのが現実です。
この記事を読んで少しでも保険について検討してみようと思ったり、何か些細なことでも疑問に思ったことがある方は今すぐマネーキャリアで保険のプロに無料相談をしてみてください!
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