更新日:2018/12/08
介護保険証に有効期限はある?ない?どちらが正しいのでしょう
介護保険証に有効期限はありません。有効期限切れの介護保険証を所持している場合、更新の必要はないようです。安心してサービスを受けることができます。介護保険証が必要な場面を3つご紹介します。介護保険は現金支給ではなく現物支給です。間違いのないようにしましょう。
目次を使って気になるところから読みましょう!
介護保険証(介護保険被保険者証)の有効期限
介護保険証を見てみると「有効期限」という項目があります。この「有効期限」と記載されていることにより、介護保険証に有効期限があると思われる方も少なくないでしょう。
実際、介護保険証に有効期限はあるのでしょうか。介護保険証について、詳しく見ていきましょう。
介護保険証とは
現在、国民健康保険に加入している場合、国民健康保険証とは別に、介護保険証を受け取ることとなりますので、間違いのないように注意が必要です。
介護保険証は、2種類の被保険者に分けられることを覚えておきましょう。
介護保険証の被保険者は「第一号被保険者」と「第二被保険者」にわかれます。
- 「第一号被保険者」
65歳以上のすべての方が対象とされ、市町村より交付されます。65歳を迎えた時点で市町村より交付されるので、特別な申請や手続きの必要はありません。
- 「第二号被保険者」
40歳以上65歳以下の介護が必要な方のみ、交付されます。この際、介護保険証を必要とする手続き・申請が必要となります。
なぜ、40歳以上の方が対象とされるのかと言いますと、介護保険料を納めているか、いないかで対象となるのかならないのかが決まります。
40歳以上の方すべてに、介護保険料を納める義務があります。介護サービスを受ける際、この介護保険料の中から費用が出されますので、40歳以下の介護保険料を納めていない方は対象外となります。
介護保険証は、介護サービスを受ける際必要となりますので、くれぐれも紛失しないようにしましょう。
介護保険証を使う場面
- 要介護認定を申請するとき
- 介護サービス計画を作成するとき
- 介護給付費の給付申請をするとき
以上3つの場面で、介護保険証は必須となりますので大切に保管しておきましょう。
要介護認定を申請するとき
申請を行うには、市町村の窓口へ行く必要があります。申請者は、本人または家族となっています。本人が申請に行くことが難しい場合も予測されるので、家族が申請をしてくれることで助かりますね。
また、家族が遠方にいる場合もあるでしょう。そのような場合、自分で申請に行くことができない場合もあるでしょう。そんな方は、ケアプラン作成事業者などに依頼することもできますので、利用してみましょう。
次に、認定調査があります。
現在どのような状態なのか、どのような介護が必要なのかを調査します。
また、主治医の意見書も必要となります。
かかりつけの主治医の氏名や連絡先など必要事項を記入し、提出する必要があります。かかりつけ医がいない場合、市町村の指定する医師のもとで、診察を受け記入してもらいます。
審査と判定を受け、介護認定が受けられるのか判定されます。
介護サービス計画を作成するとき
「介護(介護予防)サービス計画書」とは、具体的にどのようなサービスを受けられるのか、生活の補助として、どのような介護が必要なのかを記載するものです。
要介護1~5に認定された方は、ケアプランを作成します。
要支援1~2、または非該当の方は、介護予防ケアプランを作成することとなります。
介護給付費の給付申請をするとき
要介護に認定され、間違いが多いのが、現金を給付されると思っている方もいるようです。介護給付は現金給付ではありません。介護サービスを支給するという内容です。
介護サービスを行う事業者などに、介護保険証を提示する必要があります。
要介護・要支援の度合いにより受けられるサービス
要介護1~5に認定された方は、状態により施設サービス、居宅サービス、地域密着型サービスを受けることができます。
- 施設サービス
・特別養護老人ホーム
・介護老人保健施設
・介護療養型医療施設
- 居宅サービス
・訪問介護
・訪問看護
・通所介護
・短期入所サービス
- 地域密着型サービス
・小規模多機能型居宅介護
・夜間対応型訪問介護
・認知症対応型共同生活介護
要支援1,2または非該当とされた方は以下のサービスを受けることができます。
- 介護予防サービス
・介護予防通所介護
・介護予防通所リハビリ
・介護予防訪問介護
- 地域密着型介護予防サービス
・小規模多機能型居宅介護
・認知症対応型共同生活介護
このように、要介護・要支援の度合いにより受けられるサービスが異なります。どのサービスを受ける際も、介護保険証の提示が必要となります。
介護サービスを受ける際の費用
介護サービスを受けるにあたり、心配なのは費用の面でしょう。
介護サービスを受ける場合、自己負担は1割(または2割)となっています。それ以外は、介護サービスを行う事業主が市町村へ請求する流れとなっています。
介護が必要なのに、経済的な面でサービスが受けられないという不安が解消されますね。安心してサービスを受けることができそうです。
介護保険証の有効期限は廃止された
なぜ介護保険証の有効期限は廃止されたのでしょう。以下で詳しく見ていきましょう。
なぜ介護保険証の有効期限は廃止されたのか
要介護認定を受けている方は、最大2年間の有効期限を持ち、更新する必要があるのですね。要介護状態の継続の有無や、状態が悪化していないか、など判断されるのでしょう。
しかし、要介護認定を受けていない方の場合、更新の手間がかかります。有効期限が廃止されたことで、手間が省けてよかったと感じる方も多いようです。
手元にある介護保険証の有効期限が切れている場合
有効期限が切れていることで、介護が必要なのに介護サービスを受けられないのか不安な方もいることでしょう。そんな不安な方に、安心してもらいたいのが、介護保険証の有効期限が切れている場合でも、更新する必要はないということです。
更新する必要はない
よって、有効期限切れの介護保険証を持っている方でも、安心して介護サービスを受けることができるようです。
まとめ
もしものときのために、きちんと納めていきましょう。