更新日:2024/02/01
共済の割戻金はいつ・いくらもらえる?各共済別に紹介!
目次を使って気になるところから読みましょう!
共済の割戻金はいつ・いくらもらえる?
割戻金は共済の種類やその年によって異なる
簡単に説明すると、割戻金とは各共済が1年間の事業売上を決算したときに余ったお金のことです。
共済とは、株式を持つ保険会社のように株主のような出資者がいない、非営利事業の仕組みを言います。
出資者への配当金分の利益を考えないくてもよいため、決算で余ったお金を契約者に返す仕組みになっているのです。
他に気になるのは割戻金額ですが、各共済の決算後でなければ金額が決定しません。そのため、ご自身で金額を計算して事前に把握するのは困難でしょう。
割戻金の受け取り時期は加入する共済によって異なりますので、割戻金と合わせて以下で紹介します。
①都道府民共済の割戻金ランキング
※都道府民共済の最新の割戻金に関する詳細は現在調査中です。
②JA共済の割戻金
JA共済では3月末の決算後、翌年の共済保険を契約した日に割戻金(割りもどし金)が支払われます。ただしJA共済では、契約から1年経過していることが割戻金の支払い条件です。
たとえば、2023年5月に共済保険へ加入した場合、支払日は以下のようになります。
- 加入日:2022年5月
- 支払い条件達成日:2023年5月
- 決算日:2024年3月
- 割戻金支払い日:2024年5月
また、支払われた割戻金は自動的にJA共済へ預けられ、一定の利息がつくように運用されます(据置型割戻金)。その後、契約者本人の申し出により割戻金の一部または全部を受けとることが可能です。
※JA共済の割戻金に関する詳細は現在調査中です。
③コープ共済の割戻金
コープ共済では毎年3月の決算後、割戻金が支払われます。割戻金の支払い時期は加入者ごとに異なりますが、8月~9月下旬に送られてくる控除証明書(共済掛金払込証明書)兼 割戻通知書で詳細の確認が可能です。
割戻金の受け取り方法は契約した保険内容によって以下のように異なります。
プラン名 | 受け取り方法 |
---|---|
たすけあい | 自動受け取り(割戻金) |
あいっぷらす・ずっとあい | 電話やネットで請求(据置型割戻金) |
※2022年度はコロナウイルスの影響により、割戻金を行っていません。
④全労済(こくみん共済)の割戻金
全労済(こくみん共済)では毎年5月末の決算で割戻金が決まり、11月末までに受けとれます。5月末の決算までに契約をすれば、割戻金を受け取ることが可能です。
しかし、新せいめい共済(定期プラン)・新総合医療共済(定期プラン)に加入した場合は据置型割戻金になりますのでご注意ください。
全労済の割戻金はプラン別で以下のようになっています。(2022年度)
プラン名 | 掛け金総額 | 割戻金) |
---|---|---|
総合保障タイプ2口 | 1,800円/月 | 240円/月 |
こども保障タイプ | 1,200円/月 | 0円/月 |
シニア総合保障タイプ | 2,000円/月 | 210円/月 |
医療保障タイプ2口 | 2,300円/月 | 0円/月 |
確定申告のときの割戻金の取扱い
確定申告の際、生命保険料控除を利用すると、契約内容により最大12万円もの所得控除を受けられます。その際、共済から戻ってきた割戻金は生命保険料控除の対象になるのでしょうか。
結論から言うと、割戻金は生命保険料控除の対象外です。簡単に説明すると、生命保険料控除の対象になるのは、実質的に自分が支払った総額となります。
たとえば、2020年に月々の掛け金を2,000円支払い、割戻金が5,000円戻ってきたとします。この場合、生命保険料控除が適用されるのは2000×12-5000=19,000円ということです。(厳密に言えば、19000×1/2+10000=19,500円が控除額になります。)
割戻金は自分の元へ戻ってくるため控除対象になりませんが、節税対策にもなりますので、個人事業主だけでなく会社員の人もご自身の支払い保険料はぜひ確認しましょう。
共済の割戻金についてのまとめ
いかがでしたか。今回は共済の割戻金について以下のことを解説しました。
- 共済は出資者のいない非営利事業
- 割戻金の正体は共済の事業決算で出た「余りのお金」
- 割戻金額は共済や都道府県によっての差が大きい
- 割戻金は自分に返ってくるため控除対象外
比較をしてみると、意外にも割戻金が少ない共済はあります。しかし、重要なのは支払った保険料に対する割戻金額、つまり割戻率です。
契約内容に違いが無ければ、割戻率の高い共済へ変更してみてはいかがでしょうか。
ほけんROOMでは他にも保険をオトクに使うための情報をたくさん揃えていますので、ぜひご覧ください。
掛け捨ての保険とは違い、支払った保険料の一部が割戻金という形で返ってくるのが共済の特徴です。そのため、保険料を少しでも節約したい人には、共済は視野に入ってくる選択肢なのではないでしょうか。
しかし、そもそもなぜ割戻金という制度があるのか、加入者側が損をするようなカラクリがあるのではないかと疑問に思ってしまいますよね。
そこで、この記事では、
について解説します。特に、節税対策の生命保険料控除は保険をよりオトクに活用したい人にとって重要ですので、ぜひ最後までご覧ください。
ほけんROOMではこの他にも保険や共済に関する記事が数多くあるので気になる方はそちらもご覧ください。