更新日:2022/06/08
TSマークは不要!料金を払っててもほとんどの場合で補償されないってホント?
TSマーク皆さんはご存知ですか?自転車保険の一つで見かけたことのある方も多いかもしれません。保険としては有効ですが実は落とし穴があります。特に子供自転車の保険には注意しましょう料金は安いですがほとんどの場合補償されることがありませんので不要な保険ともいわれます。この記事ではTSマークが不要な理由とTSマークについてご紹介します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
自転車保険のTSマークは不要なの?
自転車を購入したり、修理に出す際、TSマークという言葉を見聞きしたことがあるかもしれません。
TSマークとは自転車保険の一種ですが、加入した方が良いのか、有益なのか気になりますよね。
実は、TSマークは加入済の自転車で事故を起こしても、補償が適用されないケースが多く、示談交渉のようなサービスもないため、不要な保険と言われているのです。
この記事では、
- TSマークの不要性
- 補償範囲と適用条件
- 実質保険料と保険期間
- 子供自転車にも不要である理由
- 自転車保険の必要性
- 自転車事故の最大賠償金額
- おすすめの自転車保険
について、解説していきます。
この記事を読んでいただければ、TSマークの概要が把握でき、不要な保険であることが分かると思います。不要なTSマークの代わりにおすすめな民間の自転車保険もご紹介していきます。
ぜひ、最後までご覧ください。
自転車保険のTSマークは不要
TSマークとは自転車の整備点検を受けると、自転車事故を起こした際に補償が受けられる自転車向け付帯保険です。
安い価格で効率よく補償を得られるのがメリットですが、補償が適用される条件は厳しく、保険金が下りないケースが多いのが実情です。
そのため、TSマークは不要として加入しない人も多いですが、整備点検のおまけの保険という意味合いで考えると、損にはならないでしょう。
ここでは、TSマークの補償内容や実質保険料・保険期間などを見ていき、不要と考えれる理由を考察していきます。
自転車保険の義務化に対応するおまけの保険として入るならあり
TSマークはほとんどの場合補償されないってホント?
- 賠償責任補償:第三者を死亡または重度後遺障害を負わせた
- 被害者見舞金:第三者を入院させた
- 傷害補償:本人が死亡または重度後遺障害を負ったり入院をした
- 補償範囲
- 料金や更新期間
TSマークが補償する範囲
TSマークが付いている自転車に乗っていて事故に遭った場合、適用される補償は以下のようになります。
- 第三者を死亡または重度障害を負わせた→賠償責任補償
- 第三者を入院させた→被害者見舞金
- 本人が死亡または重度障害を負ったり、入院をした→傷害補償
それぞれの補償額を見ていきましょう(賠償責任補償は限度額、その他は一律額)。
内容 | 青色TSマーク | 赤色TSマーク |
---|---|---|
賠償責任補償(死亡・重度後遺障害1~7級) | 1,000万円 | 1億円 |
被害者見舞金(入院15日以上) | なし | 10万円 |
傷害補償(死亡・重度後遺障害1~4級) | 30万円 | 100万円 |
傷害補償(入院15日以上) | 1万円 | 10万円 |
日本交通管理技術協会「TSマーク」
重度後遺障害の等級は数値が低いほど症状が重くなります。例として、7級と4級の内容を見てみましょう。
- 7級:一眼が失明して他眼の視力が0.6以下になった、手のおや指を含む三つの手指を失ったなど
- 4級:両眼の視力が0.06以下になった、両手の手指の全部を廃したなど
7級と4級でも重い障害内容のため、補償が受けられるケースは少なく、不要と考えられるでしょう。
TSマークの料金や更新期間は?
TSマークの加入率は?子供自転車には必要?
TSマークの認知率と加入率を埼玉県の簡易アンケートから見てみましょう。
- TSマーク認知率:52.0%
- TSマーク加入率:9.5%
- 自転車保険未加入率:44.9%
埼玉県:第97回簡易アンケート「自転車保険の加入状況について」(2018年2月27日)
TSマークの認知率は5割以上ですが、加入率は1割未満です。
子供が自転車に乗る場合、自転車操作に慣れていなかったり、交通ルールが身についていないことが原因で事故を起こすことは多いです。そのため、自転車購入時に整備点検を受けて、TSマークに加入しておくと安心でしょう。
ただし、お伝えした通り、TSマークは補償が受けられる条件が厳しいため、実際には不要になるケースも多く、民間の自転車保険に加入する方がおすすめです。
自転車保険については、以降の章で詳しく説明していきます。
少しでも自転車に乗る場合は自転車保険に入っておこう
自転車に乗っていて事故を起こした場合、第三者を死亡させたり、重度後遺障害・ケガなどを負わせた場合、法律上の損害賠償責任が生じて高額な賠償金の支払いを命じられることがあります。
実際に起きた自転車事故で9,000万円以上の賠償金が命じられた事例を次の章でご紹介します。
自転車保険に入っていないと、高額な賠償金を支払えず、自己破産するケースも珍しくありません。そのため、自転車保険に加入して備えておくことが大切です。
実際に起きた事故の最大賠償金は9000万円以上
自転車に事故で加害者になった場合、法律上の損害賠償責任を負い、1億円近い賠償金を命じられることがあります。
高額な賠償命令が下された事例を2つご紹介します。
賠償額:9,521万円(2013年7月4日判決)
小学生が自転車に乗っている時、女性にぶつかり被害者女性は意識が戻らない状態になった。
賠償額:9,266万円(2008年6月5日判決)
高校生が乗る自転車が過失により、男性が乗る自転車に衝突し、被害者男性に重大な障害を負わせた。
自転車には免許や車検、自賠責保険がないため、事故を起こした自転車に不備がなかったか、交通ルールを守っていたかなどが判断しづらく、賠償金は高額化する傾向があります。
そのため、自転車保険に加入して高額な賠償金にも対応できるよう備えておきましょう。
まとめ:TSマークは不要!おまけの自転車保険としてならあり!
自転車保険のTSマークの概要や不要性について説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。
今回の記事のポイントは、
- TSマークは不要だが整備点検のおまけの保険としてはあり
- 不要な理由は補償が適用される条件が厳しく保険金が下りにくいこと
- 約2,000円の整備点検を受けると1年間の補償が得られる
- 補償範囲の狭さから子供自転車にもTSマークは不要
- 民間の自転車保険に加入すると高額賠償もカバーできる
- 東京海上日動・au損保などの自転車保険がおすすめ
でした。
TSマークは補償が適用される条件が厳しいため、保険金が下りないケースが多く、不要な保険と言えます。しかし、整備点検のおまけの保険と考えると損にはならないでしょう。
不要なTSマークよりも民間の自転車保険に加入する方がおすすめであり、特に子供自転車には掛けておきたい保険です。自転車事故による賠償金は高額化しているため、自転車保険でしっかりと備えておきましょう。
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