更新日:2022/12/06
海外旅行中に携行品であるスマホが壊れた!保険で補償されるの?
今では子どもから高齢の方まで持っているスマホですが、もしも海外旅行中に携行品であるスマホが壊れたり、盗難に遭った場合には、その損害は海外旅行保険では補償されるのでしょうか?海外旅行保険で受けられる携行品の補償について説明しましょう。
目次を使って気になるところから読みましょう!
- スマホが壊れたとき携行品損害の保険で補償されるのか?
- スマホは携行品損害補償に特化した保険で補償される
- iphoneの場合AppleCareと携行品損害補償はどっちがいいの?
- 携行品損害補償は補償範囲は広く補償金額がしっかりしているが申請が厳しい
- AppleCareはスマホの補償について充実しているが他の携行品は対象にならない
- いざスマホが使えなくなったときに保険の携行品損害補償を請求する方法
- まずスマホの他に連絡が取れる手段を用意しておく
- スマホなど携行品破損の場合は保険会社に連絡し破損したものを取っておく
- 盗難の場合は、保険会社の連絡と同時に現地の警察と連絡をとる
- まとめ
目次
スマホが壊れたとき携行品損害の保険で補償されるのか?
スマホの中には旅行の思い出がいっぱい詰まった写真や動画もたくさん入っていることでしょう。
しかし、万が一携行品であるスマホが海外旅行中に壊れた場合、その修理費や新しく購入する際の費用は海外旅行保険でも補償してくれるのでしょうか?
スマホは携行品損害補償に特化した保険で補償される
携行品損害補償とは、保険期間内に持ち物が盗まれたり壊れたり、偶然の事故などで損害を受けた場合に保険金が支払われるというものです。
持ち物とは、海外旅行での携行品のことで、スマホをはじめカメラやバッグ、時計、パスポートなども含まれます。
携行品損害補償では携行品が壊れた場合だけでなく、盗まれた場合も補償されますので、スマホがスリや引ったくりの被害に遭った場合にも補償対象となります。
海外ではスリや引ったくりのターゲットがスマホの場合も多く、観光中はズボンのポケットやカバンの中でも取り出しやすい場所には入れておかないようにしましょう。
iphoneの場合AppleCareと携行品損害補償はどっちがいいの?
それでは、海外旅行中にiphoneが壊れた場合、AppleCareと海外旅行保険の携行品損害補償のどちらを利用する方がいいのでしょうか?
携行品損害補償は補償範囲は広く補償金額がしっかりしているが申請が厳しい
パスポートの再発給費とは、現地で新たにパスポートを取得するための費用や、それに伴う交通費や宿泊費が保険金として支払われます。
パスポートが携行品損害補償の補償対象となるのは「盗難」のときのみで、自分の不注意による紛失や置き忘れによる盗難は補償対象外となります。
また、携行品損害補償の補償限度額は10万円に設定されていることが多く、携行品損害に特化した保険では補償限度額が30~50万円に設定されています。
もちろん補償限度額が高いほど保険料も割高になりますが、スマホだけでなく高額なカメラなどを携行するのであれば、携行品損害補償額が高めの保険に加入することをおすすめします。
そして、もしも携行品が損害を受け補償を受けることになった場合、補償額の算出方法は「時価金額」か「再調達価格」、または「修理費」のうち一番低い金額が保険金として支払われます。
時価金額とは、購入時の金額から減価償却費を差し引いた金額、再調達価格とは同類のものを購入する場合の金額、そして修理費とは、損害を受けた携行品が修理可能な場合にその修理にかかる費用のことをいいます。
このように、携行品損害補償ではスマホのiphoneをはじめとして手荷物の損害を補償してくれますが、現在、この携行品損害補償を利用した悪質な詐欺事件が日本で横行しています。
購入してもいないものを盗まれたなどと偽の申告をし、保険金を騙し取る詐欺の手口が多くなっています。
そのため、保険会社はどうしても審査を厳しくせざるを得ません。
実際に携行品の損害が発生した場合には、できる限り現地のポリスレポート(盗難届)などの書類を揃えておくことをおすすめします。
また、携行品損害補償は自分の不注意による紛失、故意による故障、置き忘れによる置き引きは補償対象外となります。
携行品損害補償の対象となるのは、あくまでも偶然かつ事故による損害に対してであることを覚えておいてくださいね。
AppleCareはスマホの補償について充実しているが他の携行品は対象にならない
AppleCareでは、iphoneを落として壊したり、または不具合によって作動しなくなった場合には、修理または新品との交換を行ってくれます。
ただし、盗難や紛失の補償はありません。
このように、AppleCareではiphoneが旅行中に故障しても補償を受けることができますが、他の携行品はもちろん補償対象外です。
デジカメやサングラスなどの携行品にも補償が欲しい場合には、やはり海外旅行保険に加入し、携行品損害補償を受けられるようにしておきましょう。
いざスマホが使えなくなったときに保険の携行品損害補償を請求する方法
後から後悔しないためにも、請求方法をきちんと知り、補償を受けられるようにしておきましょう。
それでは、携行品が「壊れた」場合、「盗まれた」場合別に携行品損害補償の請求方法を説明していきます!
まずスマホの他に連絡が取れる手段を用意しておく
一緒に旅行に来ている友だちや家族への連絡、また日本にいる家族への連絡が取れなくなるのは大変困りますよね。
そこで、海外旅行中にスマホが使えなくなるかもしれないことを想定し、旅行前にあらかじめスマホ以外での連絡手段を用意しておくことをおすすめします。
スマホが使えなくなっても、旅行先のホテルの電話や、観光地にある公衆電話が使えます。
もしもに備えて、一緒に旅行に来ている人の電話番号や宿泊するホテル、旅行で訪れる主な場所の電話番号を控えておきましょう。
また、海外からでも現地の電話で日本へ電話をかけることができるので、国際電話のかけ方も調べておくといいでしょう。
そして国内の主な空港や旅行先の現地にあるツアーデスクなどでは、当日でもレンタル可能な携帯電話レンタルサービスを行っています。
旅行期間が長い場合、やはり連絡手段がないと不便ですので、このようなサービスを利用するのも一つの手ですね。
スマホなど携行品破損の場合は保険会社に連絡し破損したものを取っておく
もしもスマホを落とし電源が入らなくなった、壊れてしまった場合には、まずは保険会社に連絡し、その旨を伝えます。
保険会社から補償の対象となるとの答えがあれば、「海外旅行保険保険金請求書」を申請し、必要事項を記載後、必要書類とともに保険会社へ提出します。
保険会社の審査によって補償額が決定され、後日保険金が振り込まれます。
補償額は先述したとおり、「時価金額」か「再調達価格」、または「修理費」のうち一番低い金額となります。
ただし、破損した携行品は手元になければ保険金請求はできません。
保険金請求の手続きがすべて終わるまで、破損した携行品は保管しておきましょう。
盗難の場合は、保険会社の連絡と同時に現地の警察と連絡をとる
まず、スリや引ったくりに遭った場合、その場ですぐに現地の警察に通報しましょう。
警察への通報と同時に、加入している旅行保険の保険会社へも連絡を取ってください。
保険会社が携行品の盗難に遭った場合の対処法を説明してくれるでしょう。
もしもすぐに保険会社と連絡が取れない状況だったとしても、必ず現地の警察にてポリスレポート(盗難届)を作成してもらいましょう。
このポリスレポートは盗難に遭ったという証になりますので、保険金請求の際に必要となります。
また、盗まれたものがスマホなどの携帯電話であれば、不正使用を防ぐために日本の携帯電話会社へも連絡し、回線を停止させておくといいでしょう。
お財布が盗まれ、その中にクレジットカードが入っていた場合も同じです。
すぐにクレジットカード会社に連絡し、カードが不正使用されないようにしておきましょう。
旅行が終わり帰国した後は、「海外旅行保険保険金請求書」を記入し、ポリスレポートとともに保険会社へ提出すると、審査後保険金が支払われます。
盗難の場合は携行品の修理はできませんので、保険金額は「時価金額」か「再調達価格」での補償額となります。
購入してから年数がかなり経ち、劣化が激しいものは時価金額で、購入してまだ日が浅いもの(半年ほど)は全額補償となります。
保険会社によって審査方法は異なりますので、保険会社に問い合わせてみましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
海外旅行中にスマホが壊れたり盗まれるのは大変ショックなことですが、きちんと手続きをすれば、海外旅行保険でその損害を補償してもらえます。
ただし、スマホやデジカメの中のデータは補償されませんので、旅行前には一度、データをバックアップしておくといいですね。